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酉の日・酉の市とは!【11月】

酉の日・酉の市とは:日本の伝統的な縁起物市

酉の日・酉の市とは、日本の伝統的な縁起物市として知られる年中行事の一つです。主に東京を中心に、11月の酉の日に開催される祭りで、商売繁盛や家内安全を願う人々で賑わいます。この行事の中心となるのは、熊手(くまで)・縁起熊手(えんぎくまで)と呼ばれる縁起物です。

酉の日・酉の市の由来

酉の日・酉の市の起源は江戸時代にさかのぼります。元禄年間(1688-1704)に、現在の東京都台東区にある鷲神社(おおとりじんじゃ)で始まったとされています。
酉の市の名物は博打でした。

「酉」は十二支の一つで、鶏を表すことから、鷲神社の祭神である鷲神(わしのかみ)と結びつけられました。

当初は地域の小さな祭りでしたが、次第に商売繁盛を願う商人たちの間で人気を集め、江戸中に広まっていきました。現在では、東京の浅草(鷲神社)、新宿花園神社、目黒大鳥神社などが有名な酉の市の開催地となっています。

酉の日について

酉の日は、十二支の「酉」が当たる日のことを指します。一年に数回ありますが、特に11月の酉の日が重要視されます。これは、年末に向けて商売繁盛を願う気持ちが強くなるためです。

11月の酉の日は通常2回あり、それぞれ「一の酉」「二の酉」と呼ばれます。年によっては3回目の「三の酉」がある年もあります。多くの人は「一の酉」に参拝しますが、「二の酉」「三の酉」も開催され、それぞれに特色があります。
また、「三の酉」まである年は火事が多いと言われています。

酉の市の主な特徴

1. 熊手(くまで)・八つ頭(やつがしら)

酉の市の最大の特徴は、熊手と呼ばれる縁起物です。本来は落ち葉や藁を集めるための農具ですが、「福を掻き集める」という意味合いから縁起物とされています。熊手には、様々な縁起物や飾りが付けられ、サイズも小さなものから大きなものまで様々です。
また八つ頭は、8人の頭に立つという縁起を求めて購入されます。

2. 参拝の流れ

酉の市での参拝は以下のような流れで行われます:

  1. 神社に参拝し、商売繁盛や家内安全を祈願する
  2. 境内や参道に並ぶ露店を回り、熊手や他の縁起物を購入する
  3. 購入した熊手を神職に祓ってもらう
  4. 「お酉様」と呼ばれる鷲神社の御札を受け取る

3. 露店の賑わい

酉の市では、神社の境内や参道に多くの露店が並びます。熊手を販売する店のほか、竹箒・粟餅・八頭芋など酉の市名物を売る様々な露店で賑わいます。特に夜になると、提灯の明かりに照らされた参道は独特の雰囲気を醸し出します。

4. 「三の酉」は火事が多い

「三の酉」は火事が多いと言われますが、科学的なデータはないようです。
お酉様のたびに男性が、博打を行ったりや遊郭に言ったりしないよう、牽制の意味で風評されるようになったとかなっていないとか。

酉の市の地域差

酉の市は主に関東地方、特に東京で盛んですが、他の地域でも類似の行事が見られます:

  • 大阪:「とりのまち」と呼ばれる類似の祭りが11月に開催されます。鷲神社の本社は大阪府堺市にあり、勝負運の守護神として信仰されています。
  • 名古屋:大須観音で「酉の市」が開催されますが、熊手ではなく「酉(とり)」の置物が主な縁起物です。
  • その他の地域:地域の神社で規模は小さいながらも「酉の市」が開催されることがあります。

縁起熊手とは

縁起熊手は、商売繁盛や開運招福を願う縁起物として、多くの人に親しまれています。
縁起熊手は、熊手が福や運を「かき集める」象徴とされ、様々な縁起物を飾り付けたものです。主に商売繁盛を願って飾られますが、近年では一般家庭でも飾られることが増えています。

縁起熊手の選び方

大きさ
飾る場所や予算に合わせて、適切な大きさの熊手を選びましょう。
初めて購入する場合は、小さめの熊手から始めるのがおすすめです。

飾り
熊手に飾り付けられた縁起物には、それぞれ意味があります。
自分の願いや目的に合わせて、飾りを選ぶと良いでしょう。
例:招き猫(商売繁盛)、だるま(家内安全)、鯛(大漁追福)、小判(金運上昇)

デザイン
熊手のデザインは、伝統的なものから現代的なものまで様々です。
自分の好みや飾る場所の雰囲気に合わせて選びましょう。

価格交渉
酉の市などで購入する場合は、価格交渉をするのが一般的です。
「買った(勝った)」「まけた(負けた)」と熊手屋と値引き交渉を行い、値引き額をご祝儀で渡し手締めをするのが粋な伝統のようです。
熊手商とのやり取りも、酉の市の醍醐味の一つです。

縁起熊手の飾り方

飾る場所
縁起熊手は、玄関や神棚、リビングなど、人が集まる場所に飾るのが良いとされています。
特に商売をしている場合は、入り口やレジの近くに飾ると効果的です。

飾る向き
熊手の先端を、福を招き入れるように内側に向けて飾ります。

飾り替え
縁起熊手は、一年ごとに新しいものに買い替えるのが一般的です。
古い熊手は、神社やお寺で供養してもらいましょう。

まとめ

酉の日・酉の市は、日本の商業文化と信仰が融合した独特の伝統行事です。江戸時代から続くこの祭りは、現代においても多くの人々に親しまれ、商売繁盛や家内安全を願う場として重要な役割を果たしています。

今後も、伝統を守りつつ新しい要素を取り入れながら、酉の市が日本の文化的アイデンティティを象徴する行事として、次世代に受け継がれていくことが期待されます。私たち一人一人が、この伝統行事の意義を理解し、参加することで、日本の文化的豊かさを維持し、発展させていくことができるでしょう。

参考
酉の市 | 大鳥神社